

この記事はこんな疑問を解決したい方に向けた内容になっています。
「ダイビングのライセンスってなぁに?」 「ダイビングのライセンスを取得したら何ができる様になるの?」 「ダイビングのライセンスにはどんな種類があるの?」 「ライセンス取得には年齢制限はあるの?」 「やってみたいんだけどどの位の費用がかかるのかなぁ?」 「ライセンスはどこで取れるの?」 「ライセンスを取得するのに掛かる費用はどのくらい?」 「ライセンス講習をお願いするショップ選びで重要なことを知りたい」 「ライセンス講習前にやっておくと良いことを知りたい」 「ライセンス講習ではどんなことをするの?」 |



今回はスキューバダイビングを趣味にしようと考えている人が見事ダイビング取得をするまでに知っておくべき大事なことについて以下5点を中心に解説していきます。
- ダイビングライセンスにはどんな種類があるの?
- ライセンスはどこで取得できて、費用、期間はどの位かかるの?
- 信頼できるダイビングショップの選び方・探し方
- ライセンス講習に向けた事前準備
- ライセンス講習の内容
筆者である私は2015年にダイビングライセンス(Cカード)を取得しました。
私が実際にダイビングライセンスを取得するに至った時の経緯や講習を受けた経験に基づいて、受講前の注意点なども共有させていただきます!
この記事を読み終えたあなたは、人生観さえも変わってしまうほどの世界へ飛び込んでいくことになるでしょう!!
さぁ、まずは不安な気持ちは忘れて、チャレンジあるのみです。
初心者ダイバーへの一歩を踏み出しましょう♪♪
Contents (目次) [非表示]
ダイビングライセンス(Cカード)って何?
ダイビングライセンス(Cカード)は、正式名称をCertification Cardといい、認定証の意味です。
このCカードはダイビングに関して定められた知識と技術(指導基準)を習得したことを証明するものになります。
ダイビングやる方法としては、以下の2つの選択肢があり、ファンダイビングができるのはCカード取得者のみで、Cカードを持っていない人がダイビングをやるには体験ダイビングしか方法がありません。
- 体験ダイビング
ダイビングショップにて30分程度でダイビングするための説明を受け、ショップのインストラクター・ガイドさんが手を引く、若しくはタンクを引っ張って海中へ連れて行ってくれます。
器材の操作はインストラクター・ガイドさんが手伝ってくれますので、何か特別なスキルを身に着ける必要はありません。
潜る深さは3m~6m程度で何度か体験ダイビングを経験して慣れている人でもせいぜい12m程度までの水深で水中世界・生物を見て回ります。
潜水時間は30分程度で長くても40分位です。
なんだか至れり尽くせりな感じですよね。
日本国内ではほぼ間違いなく至れり尽くせりなサービスをしてくれます。(海外の場合はそうではない場合もありますので、事前に確認要です。) - ファンダイビング
「Cカード」と呼ばれるダイビングをするための基本的な知識とスキルを会得したことを証明する認定証を取得している必要があります。
一般的にその「Cカード」を取得すること = ダイビングライセンスを持っていると一般的に表現されています。
「Cカード」を取得した人は、インストラクターやガイドさん、若しくは同等以上のダイビングスキルを会得したダイバーがいるなかで水中世界を楽しむことができます。
ダイビングライセンスにはスキルセットに応じて潜れる水深の制限が設けられており、初心者ダイバーは水深18mまでの範囲でダイビングができるようになります。
潜水時間は1回のダイビングでだいたい40分~50分程度です。
ダイビング指導団体とライセンスの種類
ダイビング業界にはダイビングライセンス(Cカード)を発行している「指導団体」と呼ばれる民間団体が世界中にあります。
各ダイビングショップやインストラクターは、それらどこかの指導団体に所属して活動していて、発行される「Cカード」はそのダイビングショップやインストラクターが所属している指導団体から発行されるという仕組みです。
指導団体は、ダイバーの育成、指導、Cカードの発行をしている団体で、ダイビングショップのインストラクター・ガイドさん達は必ずどこかの指導団体に所属して活動をされています。
それぞれの指導団体によって、理念やプログラムが少しづつ違っていて、限定地域で有効なCカード、世界中で有効なCカードなど、同じCカードという名称だとしても団体によって効力が違っていたりします。
どの団体に所属しているインストラクターさんの講習を受けたかでCカードの効力が決まってしまいますので、Cカードを取得するショップやインストラクターさんを選ぶ時には注意が必要です。
ダイビングライセンスの種類は、必要とされるスキル、トレーニングのレベルによってランク分けされていて、各ダイビング指導団体によってそれぞれのランクの名称やスキルセット、トレーニング内容に違いがあります。
エントリーレベルのライセンスからプロ向けのライセンスまでの幅広いランクがあります。
ほとんどの指導団体でステップアップ式なトレーニングプランが設定されていて、エントリーレベルのライセンスから順番に取得してスキルアップしていく流れになります。
それでは、世界中で使用できるCカードを発行してくれる主な指導団体を紹介したいと思います。
有名なダイビング指導団体では、PADI(パディ)、NAUI(ナウイ)、BSAC(ビーエスエーシー)、SSI(エスエスアイ)、CMAS(クマス/シーマス)です。
それらの団体は、いずれも国際標準化機構(ISO)の国際規格に適合するレベルの品質管理・改善活動を継続・維持している団体です。
団体よりも誰に習うかがとても大事なので、お店やインストラクターで選びましょう。
有名団体の歴史や特徴、ライセンスの種類・ランク分けについて調査しましたので参考にして下さい。
PADI(パディ)
団体ロゴ出典元: PADI公式
PADI(Professional Association of Diving Instructors)は、世界で最も有名なダイビング教育機関・指導団体として知られています。
全世界180以上の国と地域で13万人以上のインストラクターやプロ・ダイバー、約6,000以上のダイブセンターとダイブリゾートからなり、組織規模、Cカード発行部数からして名実ともに世界最大のスクーバ・ダイビング指導団体です。
世界のダイビングライセンス(Cカード)発行マーケットの約60%以上のシェアをPADIが保有していると言われています。
PADIの本部はアメリカ・カリフォルニアにあり、日本をはじめ世界に数か所のエリアオフィスがあり、Cカード発行、教材・商品の開発や店舗運営のビジネスサポートを行っています。
また、ダイビング業界への取り組み、ダイビングのための環境整備から水中環境保護プロジェクトを推進するなど、世界中の多くのPADIライセンス取得者と共に幅広く活動しています。
顧客の声を聴き、「信頼の品質」、「講習の質」を維持する努力を怠らず、ヒューマンエラーを取り除くPADIならではのシステムを確立・維持し、ヒューマンエラーによるトラブルからダイバーを守る活動を続けている団体です。
ダイビング未経験者が目指すライセンスとして一般的な、オープンウォーターダイバーコースを初めとし、スキルアップコースも豊富に設定されています。
アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW)を取得すると、水深30mまで行くことができるようになります。
また、スペシャリティーコースを受講しディープダイビングのスキルを習得すれば、40mまで行くことも出来る様になりますが、40mというのはレジャーダイビングで行ける最大深度です。インストラクターも同じ制限です。
ですから、アドバンス 取得+ディープダイビング講習を受けていれば基本的に世界中の海を制限なく楽しむことができるようになります。
「世界中の海、有名なダイビングスポットでダイビングを楽しみたい!」という方は、少なくともアドバンスまでは取得しておくことをおすすめします。
趣味としてダイビングを続けているほとんどのダイバーがアドバンスまで取得している方が多いです。
私個人的には水深40mというのはかなりのスキル、経験を必要とすると考えていますので、まずは30mまで行けるアドバンスでスキルを磨き、経験を積んだ方が良いと思います。
さて、前述したライセンスはアマチュアライセンスです。
アマチュアがあれば、プロフェッショナルレベルのライセンスもあります。
大きく分けると以下のプロフェッショナル向けのライセンスがあります。
※アマチュアライセンスと飛び越えていきなりプロフェッショナルライセンスを取得することはできません。
- PADIダイブマスター
ダイブマスターはプロフェッショナルの道への最初のステップです。
ダイビング・スキルをダイビングのプロとして磨きを掛け、インストラクターやアマチュアダイバーのアシスタントを経験しながら、
リーダーシップ能力を身に着けます。
- PADIインストラクター
インストラクター開発コースを受け、インストラクター試験(IE)に合格するとインストラクターになることができます。
エントリーレベルからプロレベルのダイブマスターまでの指導ができます。
このランクになって初めて、ダイバーを認定してライセンス(Cカード)発行の手続きを指導団体に申請することが出来る様になります。
プロフェッショナルランクのライセンスを取得するにはダイブ本数の制限(ダイブマスター50本、インストラクター200本)が設けられているので、アマチュアライセンスよりも費用も期間も掛かります。
実際の費用、期間については、アマチュアライセンスを取得しながら、自分でコツコツとファンダイビング本数を積み重ねていく数百万円の費用と長い期間を要する方法や、ダイビングショップに住み込みで働きながら取得する方法などがあり、一概に表現することができません。
プロフェッショナルランクのライセンス取得方法については別途インストラクターさん達にインタビューし、結果をまとめた記事を書きますので待っててくださいね。
NAUI(ナウイ)
団体ロゴ出典元: NAUI公式
NAUI(National Association of Underwater Instructors)は、1960年にアメリカでダイビングインストラクターコースを開催し、世界で初めてのスクーバダイビングの指導員組織が誕生したのをきっかけに始まった指導団体です。
現在では、アメリカをはじめ、アジア、ヨーロッパ、中東、南アフリカなど、多くの地域でNAUIインストラクターが活躍しています。
NAUIは大切にしている理念として以下の2つを掲げています。
『最愛の人を任せられる信頼』
私たちは、資格を与えられる人に自分の最愛の人を任せられないのなら、その人にはNAUIリーダーシップメンバーやインストラクターの資格を与えられるべきではないと考えています。『DIVE SAFETY THROUGH EDUCATION 教育を通した安全なダイビングの実践』
NAUIではそれぞれのコースに基準を設定し、NAUIリーダーシップメンバーやインストラクターが行う活動をサポートする各種のプログラムや商品を提供しています。また、NAUIスクーバセンターやリゾートサービスといった加盟店のビジネスサポートを行い、人々に安心して海を楽しんでもらえるクオリティの高いダイビング講習や活動が提供されるようにしています。引用元: NAUIの理念
ダイビング未経験者が目指すライセンスとして一般的な、オープンウォーターダイバーコースを初めとし、スキルアップコースも豊富に設定されています。
アドバンス・ダイバーを取得すると、PADI同様に水深30mまで行くことができるようになります。
また、コア・スペシャリティーでディープダイビングのスキルを習得すれば、40mまで行くことも出来る様になりますが、40mというのはレジャーダイビングで行ける最大深度です。インストラクターも同じ制限です。
ですから、アドバンス 取得+ディープダイビング講習を受けていれば基本的に世界中の海を制限なく楽しむことができるようになります。
「世界中の海、有名なダイビングスポットでダイビングを楽しみたい!」という方は、少なくともアドバンスまでは取得しておくことをおすすめします。
趣味としてダイビングを続けているほとんどのダイバーがアドバンスまで取得している方が多いです。
私個人的には水深40mというのはかなりのスキル、経験を必要とすると考えていますので、まずは30mまで行けるアドバンスでスキルを磨き、経験を積んだ方が良いと思います。
さて、前述したライセンスはアマチュアライセンスです。
アマチュアがあれば、プロフェッショナルレベルのライセンスもあります。
大きく分けると以下のプロフェッショナル向けのライセンスがあります。
※アマチュアライセンスと飛び越えていきなりプロフェッショナルライセンスを取得することはできません。
- NAUIダイブマスター
ダイブマスターはプロフェッショナルの道への最初のステップです。
ダイバーたちをまとめ、ダイビング活動の手助けができるようになるための知識やスキルを身につけます。コースは水中での技術を身につける水中セッション、ダイブマスターに必要な知識を学ぶクラスルーム(CR)セッションで構成されています。ダイブマスターとして認定されると、頼れるダイビングリーダーとして、ダイバーたちを海の世界へ案内できるようになります。
また、NAUIアドバンスダイバーコースの一部のテーマを担当することができるほか、追加のコースに参加することで、NAUI CPR&First AidインストラクターやNAUIトライスクーバダイビングリーダー資格を取得できます。 - NAUIアシスタント・インストラクター
インストラクターのアシスタントとして活動できるようになるための知識やスキルを身につけます。
ここではダイビングインストラクションの基礎トレーニングなどを行い、NAUIリーダーシップとして必要な基本的水中技能も身につけていきます。
アシスタントインストラクターとして認定されると、単独でオープンウォーターダイバーコースのクラスルーム部分を担当したり、プールでのインストラクション・評価を行ったりすることができます。そして、オープンウォーターでの参加者の安全管理などをすることができます。
また、追加のコースに参加することで、NAUI CPR&First Aidインストラクターやトライスクーバダイビングリーダー資格を取得できます。 - NAUIインストラクター
NAUIインストラクターとして必要な知識・技術を習得します。
ここではNAUIダイビング基準に従って、スクーバダイビングをインストラクションするための効果的な方法を身につけていきます。ITCに合格すると、最終段階であるインストラクタークオリフィケーションコース(IQC)に推薦されます。このコースをとおして、同じ志しをもった仲間たちと出会い、ひとまわり成長した自分を発見できるはずです。
楽しいコースが開催でき、そして安全に海を楽しめるダイバーを育成できるように、NAUIのダイビングインストラクションの練習をします。また、NAUIインストラクターとして、NAUIオープンウォーターダイバーコース以外も開催できるように、各コース・プログラムの詳細についても学びます。
プロフェッショナルランクのライセンスを取得するには制限(ダイブマスター:環境、水深、活動内容などが多様な60回以上のスクーバ潜水経験、インストラクター:環境、水深、活動内容などが多様な60回以上のスクーバ潜水経験+NAUIリーダーシップコース共通参加条件を満たしていること)が設けられているので、アマチュアライセンスよりも費用も期間も掛かります。
実際の費用、期間については、アマチュアライセンスを取得しながら、自分でコツコツとファンダイビング本数を積み重ねていく数百万円の費用と長い期間を要する方法や、ダイビングショップに住み込みで働きながら取得する方法などがあり、一概に表現することができません。
プロフェッショナルランクのライセンス取得方法については別途インストラクターさん達にインタビューし、結果をまとめた記事を書きますので待っててくださいね。
BSAC(ビーエスエーシー)
団体ロゴ出典元: BSAC Japan公式
設立当初から常に一貫して掲げているのが「水中での探索、科学、スポーツなどの活動と、それらの安全性を促進する」という基本理念。また、海の環境保護への取り組みも重要な使命と考えられています。水中環境保護をダイバートレーニングの重要な1部分と位置づけ、積極的に活動を続けています。
BSACは、ロンドンで設立された歴史の長いダイビング指導団体で、40年に渡って総裁を務められた英国王室のチャールズが退任され、2015年に息子であるウィリアム王子が、BSACの新たな総裁に就任しています。
スキューバダイビングはもちろんのこと、海洋科学の発展に寄与しています。「Safety First=安全第一」といった理念のもと、ダイバーに安全なダイビングを提供することを目標にして、活動を続けています。ダイビングには、どうしてもリスクを抱えてしまうという面がありますが、それを、各ダイバーが自己責任において回避し、安全な計画を立てられるような指導を続けているのがBSACです。
ダイビング未経験者が目指すライセンスとして一般的な、オープンウォーターダイバーコースを初めとし、スキルアップコースも豊富に設定されています。
出典元: BSAC Japan公式
SSI(エスエスアイ)
団体ロゴ出典元: SSI公式
SSIは、1970年アメリカで設立された指導団体で、アメリカのCカードシェアはPADIに次ぐ2番目で、35%のシェアがあります。
世界に2,400店以上の加盟店を持ち、110か国以上の地域でダイビングができるライセンスを発行しています。
SSIは特殊で「SSIと提携できるのは事業者(ダイビングショップのみ)」としています。
その認定基準の高さは、他の団体をはるかに凌ぎ、指導の品質の高さは世界トップクラスと言われています。
SSIは、ダイビングは経験を積むごとに「習慣」となり、それによってダイビングの快適さが増していくという考え方を持っていることもあり、ライセンスの発行についても経験を重視しています。
他の指導団体と同じ「アドバンス」の資格であっても、他の指導団体では9回のダイビングでも「アドバンス」を取得できる場合がありますが、SSIは24回以上のダイビング経験が必要とされていて、ダイビングの世界ではSSIの「アドバンス」のほうがグレードが高いと認識されているそうです。
SSIで取得できるアマチュアライセンスには、以下のようなものがあります。
- オープンウォーターダイバー
- スペシャルティコース
- スペシャルティダイバー
- アドバンスド・オープンウォーターダイバー
- マスターダイバー
詳細は調査中ですので、まとまり次第掲載します。
CMAS(クマス/シーマス)
団体ロゴ出典元: CMASについて
CMASは、国際的なダイビング指導団体です。"CONFEDERATION MON DIALE DES ACTIVITES SUBAQUATIQUES"の略で、フランスを発祥とする団体です。
フランスでは、第二次世界大戦中に水中活動への取組みが発展していきました。
この流れを受けて、スクーバダイビングの国際交流の場としてCMASが生まれ、フランスに本部が設置されました。
スクーバダイビングはもちろんのこと、水中乗物、水中設備、水中科学など、水中活動のあらゆる面での活動を進めているのがCMAS。1988年にはユネスコとともに「科学ダイバーマニュアル」を作成し、水中活動の世界基準を設けています。
CMASで発行しているアマチュアライセンスには、以下のようなものがあります。
- ベーシックダイバー:初心者向けの限定ライセンス。水深18mまで可
- オープンウォーターダイバー:標準的なライセンス。水深18mまで可
- アドバンススペシャリティ:目的別専門ライセンス。Deep divingライセンスなど。
- アドバンスドオープンウォーターダイバー:上位ライセンス。船でのダイビングなどが可能
- レスキューダイバー:救助のためのスキルを身につけたダイバーのスペシャルティライセンス。
- マスターダイバー:アマチュアライセンスの最高峰。
- グランドマスター:CMASのフォースターダイバーに相当する、最上位資格。
詳細は調査中ですので、まとまり次第掲載します。
ダイビングの指導団体の選び方
既に紹介した世界的に認知度の高い指導団体のPADI(パディ)、NAUI(ナウイ)、SDI(エスディーアイ)、SSI(エスエスアイ)、BSAC(ビーエスアーシー)、CMAS(クマス/シーマス)が発行するライセンス(Cカード)を取得していれば、世界中の海で潜ることができます。 潜れない国や地域はないです。
ですので、それらの認知度の高い指導団体を選ぶことをおすすめします。
前述した指導団体から発行されたライセンス(Cカード)を取得していれば、どの指導団体に所属しているダイビングショップでもファンダイビングのサービスを受けることができます。
ダイビングライセンスを取得する場合、ご自分が思い描くダイビングスタイルに合ったダイビング指導団体を選びましょう。
各団体の理念や指導方針、指導カリキュラムやライセンスランク分けの違い、価値観がご自分の考えに近く、きちんとスキルを身に着けることができると思える指導団体を選びましょう。
初心者ダイバーだとしても自分の命は自分で守るという意識を持ち、知識・スキルを身に着けておくことが重要です。
指導団体選びに加え、各ダイビングショップの安全管理や管理体制、そのおショップで働くインストラクターさんやガイドさんの経験や人柄を見極めるのも大切です。
最終的には指導団体の違いよりも、円滑なコミュニケーションができ、安全に楽しくダイビングができる環境を提供してくれるかを見極めましょう。
取得すべきライセンスのランクは?
まず最初に取得すべきライセンス(Cカード)は、以下の条件を満たすランクをまず取得しましょう。
- 同じランク以上のライセンス保持者とダイビングの計画を立て、バディ・システムを守りながらダイビングを楽しむことができる
- 水深18メートルまでのダイビングが可能
- インストラクターなどの引率をつけずにコンディションの良い海でダイビングができる
- ダイビング器材の購入やタンク・レンタルなどのサービスを受けることができる
- アドベンチャープログラムや各種スペシャルティ・ダイバー・コースに参加できる様になる
まずは水深18mまで潜れるスキルを身に着けた証であるCカードを取得して経験を積み、その後アドバンスと呼ばれる以下の条件を満たすランクを取得すれば世界中の有名ダイビングスポットで潜ることが出来る様になります。
- 水深30メートルまでのダイビングが可能になり、世界中の中級者向けのポイントでダイビングができるようになる
更に経験を積み、自分のみならず一緒にダイビングする人達の安全を意識できるレベルのスキルアップコースを受講してスキルアップして行けばたくさんのダイバー仲間と出合えることでしょう。
ダイビングライセンス取得には年齢制限があるの?
さて、気になる年齢制限についてです。
ダイビングは、体験ダイビングをするのも、Cカードを取得するのも10歳から可能です。
ただし、未成年者がダイビングをする際は、親権者の同意が必要です。
上限は特にありません!!
上限がないのは意外に思うかもしれませんが、60~70代の方でも体験ダイビングを楽しむ方は多いんですよ!
高齢の現役ダイバーさんもたくさんいらっしゃいます。
基本的には何歳まででも健康な人であれば、年齢に関係なくスキューバダイビングができるんですが、45歳以上の中高年や60歳以上の高齢者は事前に注意・準備しておくべきことがあるんです。
何を事前に注意・準備しておくべきかをまとめた記事を書いていますので、45歳以上の中高年の方は必ず読んで下さい。
健康であればずっと楽しめるダイビングを一生の趣味とすることができれば、おじいちゃん、おばあちゃんになっても楽しく生きて行けそうですよね( ´艸`)
100歳位までダイビングを楽しんでいた方もいらっしゃったそうです( ゚Д゚)
ダイビングライセンス(Cカード)取得費用の相場はいくらくらい?
Cカード取得にかかる費用の目安・相場としては、だいたい4~8万円位だと思ってください。
だいぶ開きがあるな!? と思っちゃいますよね。。。
なぜ開きがあるのかというと、ダイビング講習でかかる費用は、ダイビングショップによってさまざまなんです。
エントリーレベルのオープン・ウォーター・ダイバーやオーシャン・ダイバーのダイビング講習は基本的に
① 学科講習
② プール講習
③ 海洋実習
の3つから構成されているのが一般的ですが、それぞれについて料金に含まれるもの、送迎込みなのか、泊まりなのか日帰りなのか、どこの海で潜るかなどで違ってくるからです。
例えば、プール講習等は都市型のダイビングショップだとプール完備しているショップも多いのでプール講習がある場合があります。
リゾート型のダイビングショップだとプールではなく初めから海洋実習に入るショップが多いです。
講習時に提供される教材の費用等、講習費の他にももさまざまなものが必要になる場合があります。
ショップ、コース内容、受講場所(ビーチの近く or ボートで遠洋にでるのか?)の違いでも費用に差が出ますので、必ずショップへ費用の内訳を確認し、あとから別料金を請求されて困らない様に事前にきちんと確認しておきましょう。
ダイビングライセンス(Cカード)取得費用の内訳
費用の内訳としては、一般的に以下のものに必要となる費用が含まれている場合がほとんどです。
- 教材費: 講習で使用するテキストやDVDなどの費用
- 講習費: 学科、プール(または浅い海)、海洋実習においての指導料
- Cカード申請料: 認定後、Cカード発行の申請にかかる費用
- 施設使用料: プールや海で利用する施設(更衣室・トイレ・シャワーなど)の使用料
- 海洋実習費: 海での講習にかかる費用。国内では漁協が管理している海でダイビングをすることが多いので、漁協への管理手数料や海へ入るための『入海料』が掛かる場合があります。
- 器材レンタル料: マスク・フィン(足ヒレ)・ウエットスーツといった軽器材と呼ばれるものと、BCD(タンクを背負う時のベスト)・レギュレーター(口にくわえて空気を吸う器材)と呼ばれる重器材のレンタル料
こちらのレンタル料が講習の全工程に含まれているショップと、プール講習・海洋実習でそれぞれに必要とされるショップがありますので、器材レンタル料は要チェックです!!安価な表示をしているショップの中には、器材レンタルがなく講習申し込み後に新規購入をしつこく迫られるケースもあります。
相場よりも安い場合は必ず理由があります。
低価格に飛びついて後で泣きをみることのないように、しっかり確認しておきましょう。
更に、ダイビングをするときに必要なタンク(空気ボンベ)とウエイト(鉛のおもり)は含まれている事が多いですが、こちらも確認しておきましょう。 - 保険料: 水中という特殊な環境でのレジャーダイビングですので、もしもの事故やケガ、高価な器材の故障などに備えた保険
- 交通費: プール施設や海までの交通費
- 宿泊費: 宿泊して講習を受ける場合の宿泊費。ホテル・ペンション・クラブハウス等、利用する宿泊施設によって金額が大きく変わる。
- 食費: 講習中の食事にかかる費用
ライセンス(Cカード)取得の申し込みをする前に、それぞれの費用が提示された価格に含まれているかを必ず確認しましょう。
ライセンス(Cカード)取得講習では何をするの?
ライセンス(資格)取得時の講習概要と日程
ここでは、PADIのオープン・ウォーター・ダイバー、若しくはBSACのオーシャン・ダイバーのライセンス(Cカード)を取得する場合を例として挙げます。
講習期間は約3日間~4日間というショップが多いです。
プール講習が講習内容に含まれている場合は4日間、プール講習がない場合は3日間ということになります。
知識を得るための講習に半日~1日、プール講習に1日、実技講習に2日という内訳です。
最後にペーパーテストに合格しなければなりません。
ざっくりカリキュラムとしては、
- オリエンテーション & 学習講習 (1日目: 半日~1日)
ダイビングをする上での心構え等の説明、テキストを使って海に潜る前に知っておくべき知識を学びます。
器材のセットアップ方法もこの時に説明を受けて5回程実際にセットアップの練習を繰り返します。
その後、テキストを開いて、海の中は地上とどういった違いがあるのか、光・音の伝わり方の違い、水深と圧力の変化等の理解を深めます。
水中では呼吸を止めずにゆっくりしっかり吐いて吸うを心掛けること、ハンドシグナルでのコミュニケーション方法、やってはいけない危険行為、海の危険生物の説明等。。。まぁまぁのボリュームです。 - ダイブスキル - 4セクション
- オープンウォーターダイブ - 4回 (2日目~3日目、2ダイブ/日)
- テスト50問 (3日目)
仕事の都合や天候の良い日を狙って実技講習を受けられるようにとの配慮をしてくれますので、3日間連続で受講する必要はありません。
飛び飛びの日程で講習のスケジュールを組むことができます。
実技講習内容
講習内容は、
- 潜行の練習
- 耳抜きの練習
- 海中での呼吸方法
- マスククリア: マスクに水が入った時に水を外に出す
- レギュレータークリア: レギュレータが口から外れた時などに戻して酸素確保 呼吸を再開する
- オクトパスの使い方: バディーと呼ばれるパートナーや自分の空気がなくなったり異常が起きた時にバディーまたは自分に空気を分け与える
- 中性浮力: BCDと呼吸をつかった海中での浮力調整 バランスのとり方
- ちょっとしたトラブルを想定した課題(インストラクターさん考案)
基本的に水中世界の楽しみながら基礎スキルの反復練習を複数回実施するという感じです。
私がBSACのオーシャン・ダイバーのライセンス(Cカード)を取得した時の講習の様子を記事にしていますので、詳細及び講習中の雰囲気などの参考になれば嬉しいです。
ダイビングライセンス(Cカード)を取得する国・場所はどこが良い?
日本人の方がダイビングライセンス(Cカード)を取得するのにおすすめの国は、断然”日本”をお勧めします。
日本のダイビングショップはサービスが行き届いているショップが多く、安全性においても最も安心できるのは日本だと思います。
日本の至る所に綺麗なダイビングスポットが点在していますので、お近くの海に近いダイビングショップに連絡してみましょう。
私のおすすめは、沖縄です!!
海外でも日本人のインストラクターさんが経営されているショップで、日本人向けのコースを設定されているショップであれば大丈夫かと思いますが、旅行も兼ねて行くのであれば良いですが、ダイビングライセンス取得だけを目的に海外へ行くには費用が高くなってしまう傾向がある様です。
海外であれば以下のリゾートで有名なところであれば日本人向けのコースを設定されているショップがありますよ。
- ハワイ
- セブ島(フィリピン)
- パラオ
- サイパン
- グアム
- タオ島(タイ)
ダイビングライセンス(Cカード)を取得するのにおすすめの季節
春~秋、5月のGW(ゴールデンウィーク)頃から10月の期間であればどこのショップでもライセンス取得コースを開催しています。
海の水温は陸上の温度よりも2ヶ月ほど遅れて推移するので、海が一番暖かいのは9月~10月ですので、日本国内で言えば9月~10月がベストだと思います。
沖縄本島・離島であれば3月中旬~11月末頃の期間であれば、梅雨と台風を避ければいつでもOKです。
暖かい時期であれば、南の島からやって来るカラフルな魚たちがいるので、海の中が色鮮やかな季節です。
暖かい地域であれば12月上旬でも水温は20度以上あったりします。また、水は透き通って真っ青な海を楽しむことが出来ます。
ただし、そろそろドライスーツを必要とする時期なので、ウェットスーツでことたりる、やはり梅雨明け~10月一杯がベストな時期ではないかと思います。
Cカード取得時のダイビングショップを選ぶ時のポイント9項目
ダイビングライセンス(Cカード)を取得するための講習を受けるダイビングショップ選びはダイバーライフへ大きな影響を与えますので、とても重要です。
数あるダイビングショップの中から自分に合った、安全なショップを選ぶ必要があります。
ダイビングショップは、ダイビングライセンス(Cカード)取得のための講習を開催するだけではありません。
器材の販売・メンテナンス、スキルアップコースやファンダイビングツアーの開催など、さまざまなサービスを提供しているので、ダイバーライフを楽しむ上で大きな助けとなってくれる存在であって欲しいものです。
私がこれまでに選んだライセンス講習やファンダイビング時にお世話になったダイビングショップの当たり外れを考慮しつつ、ライセンス講習を受ける・将来のホームグラウンドとなるショップを選ぶ時のポイントを10項目挙げてみましたので参考にしてみて下さい。
- 世界中で有効なCカードを発行してくれる指導団体に所属しているか?
- 家から近く、通いやすい場所にあるか?
- 電話・メール対応が丁寧かつ親切か?
- 安全第一の理念に基づいたショップ経営をされているか? (きちんとスキルが身に付くまで付き合ってくれそうか。)
- Cカード取得費用が相場よりも安過ぎる or 高くないか?
- Cカード発行の条件として強制的な器材購入などの要件がないか?
- どんなスタッフがいるか? 話しやすい、気が合いそうか?
- Cカード取得後のサポート体制(スキルアップコースの有無、ツアーの定期開催 etc)が整っているか?
- SNSやブログが定期的に更新されているか?
- ショップの評判(口コミ)はどうか?
ダイビングライセンス(Cカード)取得の事前準備
最後に、ダイビングライセンス(Cカード)取得に向けて事前に準備をしておくと安心して講習に臨める、安全を担保できることをここでお伝えしておきたいと思います。
安全なダイビングをするためにに気を付けるべき8つの心得
安全にダイビングを楽しむには、具体的にどんなことに気を付けておき、何を事前に実践しておくべきなのでしょうか?
先輩ダイバーやプロのガイド・インストラクターさんから得られた情報をもとに、8つの心得としてまとめてみましたので、Cカード取得講習に臨む日まで念頭に入れて過ごして下さいね。
- 日々健康管理を心掛け、定期的に健康診断を受けて自分の健康状態を把握しておく
- 日頃から適度な運動をして、少しでも体力をつける運動をしておくこと
- ダイビングする前には必ず準備体操をして、ふくらはぎ、太ももの表裏、足首などを伸ばしておく
- 運動神経に自信があっても自分を過信をしない
自分を過信する人はガイド・インストラクターさんからしたら一番相手をしたくない部類の人です。 - 前日の飲酒は出来る限り控え、深酒は厳禁
- 寝不足状態でのダイビングは絶対に避ける様、前日は早めに就寝する
- 器材・天候・海況・体調等で不安要素がある場合はダイビングを見送る勇気をもつこと
楽しみにしていたとしても、体調が悪ければ無理するべきではありません。
当日の場合はキャンセル料が発生しますが、命よりも優先すべきことではないでしょう。 - ダイブスポットの地形や海況に詳しいダイビングショップにガイドを信頼し、ガイドさん・インストラクターさんの指示に従うこと
これだけ出来れば大丈夫! 水中で気を付けるポイントはたったの3つ!
インストラクターさんが帯同してくれますので、水中で気を付けておくべきポイントはたったの3つだけです。
- 息はしっかりと吐いて深呼吸
水中ではレギュレータと呼ばれる空気を供給してくれる道具を口に加えて口呼吸をすることになります。
重要なのは呼吸はしっかりと息を吐き切ることが大切です。 - 耳抜きをしっかりとゆっくり確実に細目にやる
水中に潜り始めると、耳に水圧がかかるので飛行機に乗った時のように耳に違和感を感じます。
水中の圧力と耳内の気圧に差が出て起きる症状ですので、ほうっておくとダイビングの最中に耳が痛くなってきます。
水深が深くなっていく毎に圧力が変化していくので水深1m位のから耳に違和感を感じるので痛くなる前に耳抜きをすることが重要です。 - マスクに水が入ってしまったり、もしも怖くなってきたらインストラクターさんに伝える
たまにマスクの中に水が入っきて、うまくマスククリアができずに怖くなってきたらその気持ちを素直に伝えましょう。
ガイドさん・インストラクターさんはプロですので落ち着かせる術をご存じです。
この3つのポイントだけ気をつけておけばそれ以外は全てガイドさん・インストラクターさんの指示に従えば大丈夫です。
まとめ
ダイビングライセンス(Cカード)取得について私の実体験をもとに出来る限りの情報を掲載しました。
水中で息ができない私達人間は水中で呼吸ができる道具を身に着けているとしても安全に陸に戻ることに最善の注意を払う必要があります。
そのためにはきちんとした知識、スキルを身に着け、命を預けるパートナーと言えるダイビングショップ選びにも慎重になるべきです。
安全第一で最大限に水中世界を楽しめるスキルを身に着けて素晴らしいダイバーライフを送って欲しいと思います。
この記事をきっかけにダイバーになってくれる人がいたらとても嬉しく思います( ´艸`)