スキューバダイビングの年齢制限|病歴診断書が必要な年齢と取得方法と書き方について

スキューバダイビングをするのに年齢制限はあるのかな?

何歳までスキューバダイビングができるのか!? 皆さんご存じですか?

正直私はつい先日までスキューバダイビングをするにあたっての年齢制限について把握していませんでした。。。

何歳からスキューバダイビングができるのか?
これに関しては、4歳児の娘が大きくなったら一緒にダイビングを楽しいたいと考えていたこともあり、大体10歳以上であれば体験ダイビングやライセンス取得が可能であるという知識はありました。
(ダイブビングショップによって、少しルールが違う場合もある様です。)

結論から言うと、

基本的には何歳まででも健康な人であれば、年齢に関係なくスキューバダイビングができるんですが、

水中で行動するので命に係わる安全性を確保することが重要なので、普段の健康状態、生活習慣や持病の有無などで判断することになります。

特に、45歳以上の中高年や60歳以上の高齢者は事前に注意・準備しておくべきことがあるんです。

何を事前に注意・準備しておくべきかを調査してこの記事にまとめてみましたので、

特に60歳以上の高齢者のご家族と一緒にスキューバダイビングをする予定を組み込んだ旅行を検討されている方は是非この記事を参考にして事前準備を万端にして下さいね。

最高の思い出を作って頂けると嬉しいです。

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【結論】60歳以上の高齢者(シニア)でも病歴診断書を取得できればダイビングが楽しめる!

2019年夏、家族との沖縄本島旅行を計画していました。
今回は義理のお母さんのたっての希望もあり、一緒に沖縄へ行くことになりました。

 

当然スキューバダイビングが大好きな私は、シュノーケリングやスキューバダイビングを楽しむ計画を組み込みます。
ギリギリまで楽しませてくれそうなダイビングショップをネットサーフィンやSNSを駆使して探して回り、予約を入れたのは実際にダイビングをする直前の3日前キリギリでの完了でした!!

義理のお母さんもせっかくの沖縄ですから、一緒にスキューバダイビングをして沖縄の海を満喫する気満々でしたが。。。

予約したダイビングショップの方から「60歳以上の方は病歴診断書をご提示お願いします。」とのLineメッセージが送られてきました!?

 

石垣島で体験ダイビングをした当初の義母の年齢は60歳に達していなかったため、

特にダイビングショップから質問されることもなくダイビングを楽しめたのでまったく年齢制限を気にしていませんでした。。。

 

慌てて病歴診断書とはなんぞや?とググり、病歴診断書の取得方法と取得に掛かるおおよその期間を目にしてビックリ。そのサイトには1週間程掛かる場合があると書かれていました。

それから家族総出で大騒ぎ。。。どうにかならないか調べまくりました。

大騒ぎして探し当てた希望的観測。

基本的には何歳まででも健康な人であれば、年齢に関係なくスキューバダイビングができる。
実際に60歳以上どころか、70歳を越えても楽しまれているシニアダイバーもたくさんいらっしゃると。
ただし、ダイビングショップによっては、安全面を優先して考慮し、参加するコースによって年令制限を設けている場合もある。

それを除けば、基本的には年令制限の上限はなし。

 

ほとんどのダイビングショップが設けているルールとしては、

  • 60歳以上の人は病歴診断書の提示が必須 (ダイビングショップによっては、55歳以上からとしているところもありますのでご注意を!)
  • 60歳以上の人は医師の問診・診察を受けて、医師の署名入りの病歴診断書を取得・提示できればダイビングを楽しむことがでる
  • 医師の署名入りの病歴診断書 = 医師の診察によってダイビングをしても問題ないとの医師の判断結果が記載された診断書

ということが分かり、まずはひとつクリアー。

高齢者が病歴診断書の提示を求められる理由は”高血圧”に付随する病気に対するリスク管理

ダイビングを続けていく上で最もネックとなる要素は、体力ではないかと思われている方が多いと思いますが。。。

実は体力よりも、

高血圧に付随する病気が挙げられます。

例えば、動脈硬化に付随する

  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

を発症してしまうリスクが加齢とともに増大していくという統計があるからです。

 

海上保安庁が公開しているダイビング事故原因は、

  • 第1位: 溺水(水を飲んで溺れてしまう)
  • 第2位: 病気

というデータが出ています。

データ上の原因1位は溺水となっていますが、実は溺水に至るまでの過程では第2位に挙げられている病気を水中で発症し、

結果的に水を飲んでしまい溺水となっているケースが隠れているため実質的には”病気”が原因の第1位と考えられています。

ダイビング事故後、全てが司法解剖される訳ではなく、且つ解剖しても本当の原因特定に至るのは困難なケースがあり、それらはすべて溺水に分類されているのが実情です。

 

その様な背景を理由に、ダイビング団体・ショップはダイバーの命を守るためにダイビングをやっても問題ないかを確認する手段として病歴診断書の提示を求めるのです。

ダイビングを続けていく上で気を付けるべき病気に関するリスク管理と安全なダイビングをするための心得について書いた記事もありますので、気になる方は是非読んでみて下さい。

 

医師の署名入りの病歴診断書の取得方法について

  • PDFの病歴診断書をネットからダウンロードしてプリントアウト

以下にPADIの病歴診断書のPDFリンクを貼らせて頂きました。
  PADI病歴診断書 (https://www.padi.co.jp/visitors/pdf/rm19j.pdf)
出典: PADI Japan (パディ・アジア・パシフィック・ジャパン)公式サイト(https://www.padi.co.jp)

  • プリントアウトした病歴診断書を持って、近くのかかりつけの内科医を受診する。特にかかりつけの医師がいらっしゃらない場合は、最寄りの病院の内科へ相談する
  • 病院や医師によっては診察してくれない場合もありますので、事前に「ダイビングの健康診断書にサインにしてほしい」との旨、電話で事前を!
  • 医師の問診・診察を受けて病歴診断書にダイビングをやっても大丈夫との署名・捺印をもらう!

という流れで取得できることが分かりました。

病歴診断書の書き方・記入例

以下のに病歴診断書の書き方・記入例を掲載していますので、参考にされて下さい。(PADI病歴診断書のフォームを例として挙げています。)

1枚目上側は質問事項に回答及び署名する前によく読んでおくことをお勧めします。

1枚目の下半分は病気に関する質問事項が挙げられており、それぞれの病歴に該当するかどうかを"YES" or "NO"で全て回答しなければなりません。

”参加者の皆様へ”の部分に書かれている内容をきちんと読み、正直に回答して下さい。

2枚目は基本的にAppendixとされています。

上部は参加者の記入欄となっており、主治医や直近に受けた健康診断時の情報等を記載する欄となっています。

1枚目の病気に関する質問事項に対する回答が全て"NO"であった方は2枚目が必要になることはありませんが、ひとつでも"YES"がある方は記載しておきましょう。

記載が終わったら、予約を入れたいダイビングショップへどの病歴に対する質問の回答が"YES"になっているかを伝え、

医師の診断を受けて病歴診断書に署名してもらう必要があるか問い合わせましょう。

ダイビングショップより医師による診断および医師の署名を受領する様に求められた場合は、

かかりつけの内科医、または最寄りの内科病院へダイビングの病歴診断書の為の診察及び署名を欲しいことを事前に伝えた上で受診しましょう。

診断結果をもとに2枚目下部の”医師記入欄”にダイビングをしても大丈夫の判断、所見を記載の上署名してもらいましょう。

もちろん診察の結果、「ダイビングをすることはすすめられません」という結果となる場合もあります。もしそうなってしまった場合は今回は諦めるしかないでしょう。

医師による病歴診断書発行に掛かる費用について

  • 費用は、自由診療になるので、健康保険は適用外
  • はっきりとした診察料は決まっておらず、問診のみで1,500円程度で済む場合もある
  • 病院や医師によっては、問診結果次第で検査機器を使用することがあるため、5,000円~7,000円かかる場合もある
  • 事前に電話にてかかる費用について確認しておきましょう

かかりつけ医であれば、当日発行してもらえると思います。実際に義母は大騒ぎし始めてから3時間後には病歴診断書を発行してもらえました。

ですが、旅程に対して余裕をもって受診されることをお勧めします。

今回は平日だったのでかかりつけ医にかかることが出来ましたが、土日だった場合は出発日次第ではアウトです。。。

病歴診断書原本と数枚のコピーを持参・携行することを忘れずに!!

せっかく発行してもらった病歴診断書。 絶対に忘れない様に旅行に持参・携行する様にご家族でも気を付けてあげて下さい。

実際に今回義母は当日病歴診断書をホテルに置いてきて船へ乗船する前に大騒ぎ勃発しました。。。

幸い、初日はシュノーケリングだけのコースへの参加だったので、ダイビングのコースへ参加する時に提示すればオーケーとのことで助かりました。

 

ダイビングショップによっては、シュノーケリングでも60歳以上は病歴診断書の提示を求められるところもありますので事前に問い合わせておきましょう。

数日に分けてダイビングをする予定があるのであれば、複数枚病歴診断書のコピーを取っておくことをお勧めします。

医師の署名入り病歴診断書が必要となるケースはどんな時?

スキューバダイビングは水圧の影響を受けるため、過去現在の病歴によっては医師の診断書が必要になる場合があります。

 

病歴診断書という意味では、ダイビングショップの予約Webページ等で"病歴診断書"記載の病歴が無いかを事前に確認の上予約を入れる様に書かれています。

また、病歴に該当がない場合でもダイビングショップに出向いた時に、病歴に対する質問事項に回答済みの1枚目の病歴診断書の提示を求められるはずです。

 

もし事前に質問事項に回答済みの病歴診断書を準備してきていない場合でも、その場で記載を求められて提示することになります。

ダイビングショップを運営されている方にとっては、トラブルを避けるためにきちんと本人に病歴を申告してもらっておく必要がありますよね。 当然の事だと思います。

60歳以上の高齢者が病歴診断書の提示を必須とされている理由

60歳以上の高齢者がスキューバダイビングをするにあたって、

問題となる可能性のある過去現在の病歴を持っている確率が60歳未満の人よりも高いことは容易に想像できますよね。

それが60歳以上の人が必須で病歴診断書の提示を求められる理由です。

60歳未満の人は医師の署名入り病歴診断書は必要ないの?

では、60歳未満の人は医師の署名入りの病歴診断書を取得する必要はないの? という疑問におもいますよね。

 

簡単にいうと、

年齢に関係なく、スキューバダイビングを楽しむにあたって十分な健康状態にあるのか?が重要なポイントです。

スキューバダイビングをするにあたってリスクとなる病歴が過去現在においてある場合は、

”60歳未満”の人でも医師の署名入りの病歴診断書の提示を求められる、または自ら病歴診断書を提示すべきです。

ご自分の病歴をきちんと把握し、現在症状がなくとも過去に該当する病歴がある場合はダイビングショップに予約を入れられる時にきちんと申告し、ショップの方の指示に従う方が良いでしょう。

 

ダイビングショップによっては、病歴診断書の1枚目の項目に該当項目があるかどうかを予約確定前に確認されます。

その場合は、自分の為にもダイビングショップさんの為にも、どうしてもダイビングをやりたいからという独りよがりな判断をせず、
問診内容に真摯に応えた上で、必要に応じて医師の診断を受けて診断書を発行してもらう必要があると思います。

事前にダイビングショップとしっかり確認をし、お互いに不安がありそうな場合は自分に合ったショップを探して変更することを検討することも必要かと思います。

 

Googleで「スキューバダイビング 高齢者 or 中高年」のキーワードで検索すると、中高年を対象としたショップやコースを設けられているダイビングショップもある様です。

そういったショップを前もって調べて他のショップさんと比べたり、実際にショップの方に連絡を取ってお互いに気持ち良くダイビングができ、良い思い出ができることを優先して欲しいと思います。

安全なダイビングのため、健康に不安のある場合は些細なことでも予約する前にショップの方に事前に申告・相談しましょう!!

スキューバダイビングをするにあたって把握しておくべき病歴リスト

スキューバダイビングをするにあたって以下の病歴に注意を払って現状の自分がダイビングをやっても大丈夫かを把握、必要に応じて病歴診断書を取得しましょう。

  • 心臓疾患
  • 狭心症
  • 高血圧、または血圧降下剤を服用中
  • 糖尿病
  • 肺炎
  • 肺結核
  • 喘息、喘息を抑える薬を服用中
  • 気胸、自然気胸
  • 不整脈
  • てんかん、けいれん等の発作又はそれを抑えるための薬を服用中
  • 気管支炎
  • 耳の病気や手術
  • 身体の動きに不自由がある
  • うつ病などの精神疾患
  • 妊娠中
  • 鼻、副鼻腔の障害
  • その他循環器系の障害
  • その他呼吸器系の障害
  • 何らかの病気、ケガで通院中
  • 何らかの薬を服用中

また、ダイビング当日の飲酒、二日酔いの人は、安全上問題が生じる恐れが高い為、ショップの判断でコース・ツアーへの参加を断られることがある様です。

前日の飲酒はほどほどにし、十分な睡眠をとることを心掛けましょう。

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当日にどうしてもスキューバダイビングをしてみたくなったらどうする?

旅程を組んだ時はスキューバダイビングをするつもりはなかったので、病歴診断書を取得していなかったんだけど、現地について綺麗で青く透明度の高い海を目の当たりにすると。。。
どうしてもダイビングをしたくなってしまったというパターンもあるかと思います。

 

そういった場合も諦める必要はありません。

沖縄本島であれば、有名なダイビングスポットでダイビングショップが多く点在する地域であれば、かかりつけ医でなくとも当日診療にて病歴診断書を発行してくれるところもあるそうです。

例えば、国頭郡恩納村の真栄田岬の青の洞窟等の超有名ダイビングスポット近くであれば実際の当日対応してくれる病院があるそうです。(とあるショップの方に教えてもらいました。)
もちろん、診療時間内に受診できる場合に限りますが。

 

現地に着いてどうしても我慢できなくなったらダイビングショップ等に連絡して当日対応してくれる病院を紹介してもらいましょう。

せっかくなので、悔いの残らない様楽しい思い出を残しましょう!!

安全にスキューバダイビングを楽しみましょう!!

 

大好きなスキューバダイビングをずっと続けていきたい!

ダイビングができなくなったら、他にダイビングよりも身体に負担を掛けずに楽しめるアウトドア・アクティブな趣味なんてほとんどありません。

残念ながら歳を取れば身体は必ず衰えていきます。。。

どんなに気を付けていても若いダイバーよりも身体能力は劣った状態でダイビングと向き合って行かなければならなくなります。

中高年ダイバーが更に歳を取っていくに連れて起こる身体能力の低下によるリスク、病気に潜む事故発生リスクを知り、安全なダイビングをするために普段の生活習慣に気を付けて行きましょう。

気を付けるべきこととまとめた記事も書いていますので是非読んでおきましょう!

60歳以上の高齢者(シニア)がダイビングに挑戦した体験談の紹介

高齢者がダイビングをするにはいろいろと面倒な書類や診断書が必要なんだな。。。

面倒くさいな。。。

と諦めかけている方もいらっしゃると思います。

ですが、人生は一度きりです。

決断は実際に私の義母である、60歳以上の高齢者(シニア)が実際に挑戦した体験ダイビングの記事を読んでみて判断しても良いでしょう!

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